会報 ブルースカイ 第130号
富山紙飛行機倶楽部 発行:’21年5末日 TPAC
§ 5月例会:第1回日本紙飛行機選手権大会県予選会
  予備日ともに悪天候のため中止。
§ ワンダー・ラボ 大人の紙飛行機教室
日  時 :6月5日(土)10:00〜13:00・・・製作,ワンダー・ラボ4F
   6日(日)8:30〜12:00・・・調整,山室2区公園
機  種 :530S ・・・ 旋回上昇編から垂直上昇編に変更します。
教材費 :550円(機体持参の方は不要)
持参品 :カッター,カッターマット,ハサミ,物差し(15cm程度),サンドペーパー(#400)
      かまぼこ板程度の板,ピット,セメダイン。
【内容】 ・・・ 旋回上昇についても考えます。
 <6/5> 1)製作
       2)理論
        ・紙飛行機の揚力と重心位置,そして水平尾翼取り付け角
        ・縦方向安定性と重心位置
        ・垂直上昇機と旋回上昇機の特徴と調整の違い
 <6/6> 1)調整
       2)フルパワーフライト〜高高度上昇〜
§ 6月例会:第2回日本紙飛行機選手権大会県予選会
日  時 :6月13日(日)8:00〜11:00 予備日:6月20日(日)
  場  所 :山室2区公園
参 加 費:300円
§ 寄稿
    大人の紙飛行機教室の報告がYさんより届いておりますので,以下に紹介します。
 【21年3月例会報告】
    3月例会の大人のための紙飛行機教室は,U代表を講師に,530Sを題材にして垂直上昇の
   研修を予定したが,都合によりY副代表を講師に,ミニミニ機の製図と制作に変更した。
   ミニミニ飛行機は,輪ゴム(市販16号,周囲12cm)1本にて発進させるものである。現在我々が
   扱っている紙飛行機は全国大会が規定しているものに集中しているが,紙飛行機の普及を
   願っている者としては,子供に扱いやすいミニミニ機に関心を持つべきと思い,この主題を取り
   上げた。
    過去には全国大会の規定種目になったと聞いたことがあるが,筆者が初めて出場した第10回
   全国大会(平成15年大阪万博公園)では見かけなかったし,以後の大会にも見かけなっか。
   紙飛行機協会の荒木事務局長に尋ねたところ「全国大会に採用されたかどうか記憶にないが
   現在都内のあるサークルが毎年競技会を開催している」との話だった。
    筆者が地区公民館の世話を始めた平成初期は,学校5日制で子供たちの活動をどのように
   支援すれば良いか,学校も公民館も苦心していたが,筆者はそこで学校と協力して,古葉書や
   賀状を利用した紙飛行機で遊ぶことを始めた。小学校低学年の子も多いので保護者に協力して
   もらった。
    最初は葉書を縦に二つ折りにし,頭から5cmに主翼,後ろから2cmに尾翼を想定してハサミで
   切り出し,開くと胴体と主翼・水平尾翼ができ,余白から垂直尾翼を切り出して挟み込み,さらに
   余白を丸めたオモリ頭に取り付けて,紙飛行機に仕上げた。
    こうして生まれた紙飛行機もどきのような機体は,先輩の意見や資料を頼りに,丈夫で安定して
   きれいに飛ぶようにと改良を重ねるうちに,図面も製作も難しくて子供の手に余るようになり
   市販機の導入になっていった。しかし,市販機は性能が高いが製作時間や飛行場所の不足が
   問題となりやすい。
    紙飛行機は”飛んでこそ”の存在である。子供に自分で作った達成感,自分で飛ばした成功感
   を得させ紙飛行機の楽しみを味わせるため,筆者は檜材の胴に塗装済みの主翼と尾翼を取り
   付けるだけの作業で完成する機体を用意した。これは紙飛行機教室に保護者が同伴する就学
   前の子供に対応できるので良かったと思っている。
    今回は実際に製図,製作を計画していたが,話し合いが盛り上がって課題はお持ち帰りと
   なった。堀内さんがビデオ撮影されていたが,適切な活動場面を提供できず申し訳なかったと
   思っている。以下には話題となった事項を思いつくままに記したもである。
    ・弱いバルサ材は,市販のバルサ材にコピーを貼り付けて複製する。
    ・割れやすい檜材の直線切には彫刻刀の平刃で軽く突き切りを繰り返す。
    ・バラスト用の穴は和式の錐よりもドリルで。
    ・胴体用の適した紙がある(石川のUさんに照会されたし)。
    ・垂直上昇のためのゼロセッティングにL字型建材利用。
    ・平面に垂直の材を接着するには垂直材の下辺を刃物でしごく。
                                                   屋木