11月例会報告

 日 時 :令和21115() 8:4511:00

 場 所 :山室2区公園

 種 目 :自由

 

 日本列島が移動性高気圧にすっぽり覆われて、暖かくスッキリ腫れた小春日和になりました。

 845頃山室2区公園に行くと、丁度Yさんが到着されたところでした。

 グラウンドコンディションは草が草刈り込まれた後まだ伸びておらず良いのですが、

前日からの晴天で、朝露が白く光っており、紙飛行機の着地には適さない状況です。

 しばらく待てば露は消えるだろうと、草のないゲートボールコートの範囲内でテスト飛行を行いました。目を東方向に向けると、黒く険しい姿の剱岳、すっかり冠雪し気高く輝く雄山、どっしりと輝く薬師岳の峰々がくっきりと見えていました。

 9時を過ぎても例会参加者は屋木さんと私(T)の二人だけでした。

 Yさんから、15年前に作ったレーサー(Racer)系の実機を見せてもらったり、主翼が二次曲線の放物線に沿った独自設計の実機を見せてもらい、既設計キットの飛行機も満足に飛ばせないのに独自設計で飛ぶ飛行機を作れるのに感心する共に、自分の手の届かない奥深い紙飛行機の世界を感じさせられました。

 更に二宮さん設計機種のいろいろを教えてもらいました。レーサー541S530Sは元々541530があって、それを小型版にしたのが "S”のついた機種であること、紙飛行機が普及するに従って競技用のスカイカブ、カブU、カブVなどのバルサ胴機が主流になったこと、カブWは主翼の本体と補助の張り合わせがシール形式になっており、夏の暑い日は接着面が柔らかくなり、飛行が安定しないことなど、今まで知らなかったことを教えてもらいました。(カブWについては、会報「ブルースカイ」128号の終段記事に接着剤の使用についての記述あり)

 露も大分少なくなった頃テープの吹き流しが左右に揺れながら流れています。屋木さんによれば、このテープの吹き流しでは風速を推測することができないが、肌で感じる感触では1.5m位かなとのこと。フライトには大きな支障にならない程度の風でした。

本格的にフライトに挑戦しましたが、ここでもYさんにいろいろ教えてもらいました。

 カブVやレーサー541S530Sで垂直上昇を目指しますが、極端な背面宙返りや、前のめりとローリングで目標に程遠いフライトを繰り返していると、屋木さんに主翼の後部の歪みを指摘してもらったり、ピッチングするフライトでもう少し下げ舵に! とアドバイスしてもらったりして試行錯誤のフライトを続けました。きれいな垂直上昇のフライトにはなかなか届きませんでしたが、垂直上昇にかなり近いレベルところまでのフライトをすることができるようになりました。

 このように、この日は全くの個人レッスンの日となり、Yさんにはご迷惑をお掛けしましたが、大変有意義な例会となりました。

                        T 記