- 東日本大震災10年目のnote ‐ ユーラシア 太平洋 北米 フィリピン海 4枚の境界 沈み込む歪みの蓄積に耐え兼ね跳ね上がり揺れる海溝 圧縮され溜まった歪みが限界に達しずれる断層  メカニズム知っても止める術はない 摂理に抗える者などいない 例外はない 2011 3.11 我が人生 空前の大惨事 東日本大震災から10年経ち 風化防止はもとより 今や知らない子達にこそ伝えたい 語り部のきっかけ 記憶の固定 記録の確かめ 節目とけじめ ある人は仕事 ある人達は買い物 ある子は学校 ある子達は公園  ある方は畑 ある方達は家でゆっくりしてた 人々の暮らしを余所に 好き勝手振る舞う 自然の機嫌は突然 自然が齎す泥梨に涙そうそう 自然が齎す不条理に涙そうそう 生と死が交差する 生き残った人 帰らぬ人 心の根元に閉じ込めた「それ」 自然が齎す恵みに涙そうそう 自然が齎す四季折々に涙そうそう 死と生が交差する 生き残れなかった人 帰ってきた人 心の底に封じ込めた「それ」 濱口梧陵が灯した火 今村明垣が示した予知 佐藤善文が目指した山 哲人達が残した知勇を 勤しんだデータを 分けた明暗を  貴重な財産を 強いられた美醜を もがいた苦悩を  痛みの傷跡を 犠牲の上に立つ防災と備えを 思いを引き継ぎ 担い 深く意識に落とし込み 繋ぐ命に手を合わせ目を瞑る 慰めのつもりかい? それともまた裏切りの前触れかい? 春風が俺の頬を擽り祈りを揶揄う わかってます・・ わかってますよ・・ この先も 地震大国日本で生きるなら共生しかないと 破壊の限りを尽くし日常を容易く奪ってった 震災の犠牲者の90%強が溺死 果ては原発にまで牙を剥き 遡上高14 ,15 mで容赦なく東京電力福島第一原子力発電所を喰らう ステーションブラックアウト 機能喪失 核燃料 冷却不能 1・2・3号炉でメルトダウン 大量の放射性物質漏洩までカウントダウン ぶっ壊れた福島第一原発 ぶっ飛んだ屋根水素爆発 あぁ遂に大気と海洋に散らかってく・・ 安全神話は脆くも崩れさってく・・ 一部の識者を除き原発というものを知らなかった我々 原子力緊急事態宣言発令  最悪のシナリオ? それは誰にとってのシナリオ?  史実を見ればとっくに手遅れなシナリオ 10年経っても帰れぬ区域 廃炉作業は未知の領域  科学と哲学の間を割って入る政治イデオロギー 争乱と平和の間を割って入る原子力ビジネス アメリカとの構図 人の手に余る原子炉 オンカロ エスポ ムーズ/オート 日本は何処へ向かう  湯川秀樹が鳴らした警鐘 唐木順三が遺したメモ 吉田昌郎が応じた調書 鉄人達が残した真理を 勤しんだ真実を 分けた陰陽を 貴重な資料を  強いられた是非を もがいた苦悶を 痛みの残痕を 犠牲の上に立つ対策と備えを 想いを引き継ぎ 担い 深く意識に落とし込み 繋ぐ命に手を合わせ目を瞑る 慰めのつもりかい? それともまた裏切りの前触れかい? 放射線が俺の頬を擽り祈りを揶揄う わかってます・・ わかってますよ・・ この先も 電力消費大国日本で生きるなら共生しかないと